こんにちは!
怪獣8号考察班の兎丸です!
5月13日(金)に第62話が公開されましたね!
今回も最新話の深堀り考察をしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!
本記事は最新話までのネタバレを含みます。
本編未読の方は下記リンクから読んできてくださいね!
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それではいってみましょう!
前回までのあらすじ
古橋伊春は高専時代。非常に優秀な成績を修めていました。
脳は学ぶもの全てを吸収し、体は鍛えるごとにメキメキ強くなる。
伊春自身、自分はいずれ防衛隊のヒーローになると信じて疑いませんでした。
しかし、ふたを開けてみれば同期のトップ層からは大きく差をつけられ、実力的に下だと思っていたレノにも追い越される始末。
いっぽう、レノの解放戦力は43パーセントを記録。
フォルティチュード6の本獣を完全に手玉に取っていました。
しかし、本獣の硬度や再生の速さから、致命傷を与えることができないと考えたレノは、さらなる力を欲します。
そして戦闘中に解放戦力は51%にまで上昇。
不安を口にするオペレーターですが、レノは「大丈夫。むしろ頭はいつもより冴えている」と答えます。
しかし、緒方隊長をはじめとする防衛隊の仲間たちは、そんなレノの雰囲気に違和感を覚えるのでした。
【怪獣8号】第62話ネタバレ解説!暴走したレノと伊春の友情!
レノの暴走と「呪い」
本獣を圧倒するレノですが、超人的なスピードや破壊力を得た代わりに、自身の肉体を傷つける結果となってしまいます。
踏み込んだ脚の筋肉は断裂し、着地の際には片足が骨折していましたよね。
さらに、まるですべてを拒むかのように周囲50メートルを無差別に凍らせています。
レノがここまで「力」を求める理由は、レノが常に「自分がやらなきゃ」という責任感のもと戦っているからだと考えられます。
自分がもっと強かったなら、カフカの正体がバレることはなかった。
自分がもっと強かったなら、仲間が傷つくこともなかった。
周りから見れば全然レノのせいではないのですが、レノ自身はそう思っていなかったようです。
緒方隊長も「凄まじい責任感だ」と感じているように、レノはなんでも一人で抱え込んでしまう性質なのかもしれませんね。
思い返せば、レノはこれまでカフカやキコルをサポートすることはあっても、誰かに弱みを見せたり助けを求めることはなかったように思います。
読者目線でも「しっかり者」という印象があるレノですが、その反面、「自分がやらなければいけない」という「呪い」とも取れる使命感に縛られていたのではないでしょうか。
ナンバーズ使用のリスク
緒方隊長によれば、ナンバーズの使用者は、大怪獣と同調する影響により、本来の人間性や欲望が強く表に現れるそうです。
レノの場合、強すぎる責任感と、自らの弱さを許せない気持ちから、制御できないほどの力を得るに至ったものと言えるでしょう。
いくら才能があるとは言え、レノはまだ入隊して間もない新人隊員です。
当然、戦場での経験も浅く、精神的にも未熟と言わざるを得ません。
レノは初期からずっと「自分は弱い」と感じていました。
なかばネタとなりつつある「お姫様抱っこ」のシーンでも言ってましたよね。
常に「力」を欲していたレノが、いきなり「最強の力」を手に入れてしまったと考えると、その力に振り回され、自分を見失ってしまっても仕方がないのかもしれません。
くわえて、ナンバーズによって欲望が加速してしまうのですから、暴走状態に陥るのは必然と言えるのではないでしょうか。
そう考えると、ナンバーズを使っても性格が変わらない鳴海隊長や四ノ宮元長官は、ナンバーズを完全にコントロールできていたということになりますね(当たり前ですが)
鳴海隊長に関しては常に欲望丸出しなだけのような気もしなくもないですが……。
伊春の解放戦力が上昇した理由とは?今後の展開は?
6号をコントロールできず、「不合格」を言い渡されたレノ。
念願の「力」を手に入れたにも関わらず、またしても「自分の弱さ」を突き付けられたレノは絶望に打ちひしがれてしまいます。
しかし、そこに「待った」を掛けたのが古橋伊春でした。
「レノと俺にもう少し時間をください!」
そう言ってレノのもとへと駆け寄る伊春。
レノが無意識のうちに放った冷気を軽やかに回避する伊春を見て、緒方隊長は伊春の解放戦力を確認します。
トーコさんいわく「記録では24%だったはず」とのこと。
しかし、緒方隊長の見立てでは明らかに24%以上の能力を引き出しているようです。
結論から言ってしまうと、伊春はもともと24%以上の実力を持っていたのではないでしょうか。
ぱっと見、伊春の解放戦力が短期間で急成長したようにも見えます。
しかし、同じようにレノの解放戦力が戦闘中に上昇した際、オペレーターは「戦いの中で成長している!?」と驚愕していましたよね。
つまり、戦闘中に解放戦力が上昇する現象はとても稀有な例と言えるのではないでしょうか。
むしろ、もともと24%以上の力を持っていたが、なんらかの理由で24%までの力しか出せない状態にあったと考えるほうが自然だと思います。
では、伊春の「なんらかの理由」とはなにか?
それは、無意識のうちに「レノには勝てない」「自分はレノよりも弱い」と思い込んでいたことだと考えられます。
心の在り方が解放戦力にどの程度影響するのかは不明ですが、少なくとも個人の意思で解放戦力を操作できることは確実です。
でなければ、わざわざ「全解放」なんて言い方をしませんよね。
全解放以外の選択肢もあるからこそ、フルパワー状態を「全解放」と呼ぶのですから。
つまり、伊春はこれまでずっと、全解放してるつもりで実はまったく全解放できていなかったと言えます。
レノへの嫉妬や劣等感から「レノよりも強い力を出せるはずがない」と無意識にブレーキをかけていたのではないでしょうか。
今回、レノへの嫉妬心を受け入れ、そのうえで「あいつはすげー奴」と全面的に認めたことで、伊春自身も心の壁を取っ払うことに成功したと考えられます。
実力を認めているレノが危機に陥ったことで、「お前はこんなもんじゃねーだろ」という気持ちが勝ったのかもしれません。
皆さんはどう思いますか?ぜひコメント欄で教えて下さいね!
今回は以上です!
それではまたお会いしましょう!
【怪獣8号】松本直也先生の過去の作品を一挙紹介!
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