こんにちは!
タコピーの原罪考察班の兎丸だっピ!
2月25日(金)に最新12話「2022年のきみへ」が公開されましたね!
今回も最新話の深堀り考察をしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!
「タコピーの原罪」最終話までの伏線まとめはこちらの記事です!
本記事は最新話までのネタバレを含みます。
本編未読の方は下記リンクから読んできてくださいね!
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それではいってみましょう!
前回までのあらすじ
東京のパパの元にいるというチャッピーを目指して旅たつしずかちゃんとタコピー。
意気揚々とパパの住むマンションへ訪れます。
チャイムを鳴すとしずかちゃんのパパが出てきました。
突然の訪問に戸惑うしずかパパ。
「パパ、私チャッピーに」
そう言いかけるしずかちゃんの言葉を遮ったのは、しずかパパの新しい子供たちでした。
しずかママと離婚したしずかパパには、すでに新しい家庭があったのです。
家の中から聞こえる犬の声に「チャッピーがいる!」と期待するしずかちゃんでしたが、目の前に現れたのはチャッピーとは似ても似つかない小型犬でした。
「どうしてこの子はパパのことパパって呼ぶの?」
事情を知らない子供たちはパパに疑問を投げかけます。
「うーん。よくわからないなあ……」
チャッピーに会えず、実の父親にも見放されたしずかちゃんは路頭に迷います。
「もう帰ろうっピ」
しずかちゃんを諭すタコピーでしたが、完全に心の壊れたしずかちゃんの耳には届きません。
「タコピーももう助けてくれないんだ」
しずかちゃんに殴打されたタコピーは、すべての始まりを思い出すのでした。
【タコピーの原罪】最新12話「2022年のきみへ」ネタバレ解説!未来の世界!タコピーが出会ったのはまりなちゃんだった!
2022年はタコピーが介在していない未来!
ここまでの展開から、おそらく2022年の世界は2016年にタコピーとしずかちゃんが出会うよりも前の物語だと考えられます。
ここでは、タコピーがいない2016年→2022年にタコピーとまりなちゃんが出会う(11話ラスト)→何らかの理由でタコピーが2016年へタイムリープした(1話)と仮定して進めていきますね。
つまり、2022年の世界はタコピーとしずかちゃんが出会っておらず、タコピーによる介在がなかった世界と言えるでしょう。
2016年の世界では、タコピーやハッピー道具の存在が物語を大きく動かしていました。
つまり、タコピーの介在の有無によってしずかちゃんたちが辿る未来は大きく変わってくると考えられます。
それを裏付けるように、12話ではこれまで語られた物語とは異なる未来を迎えているキャラクターが多く登場しました。
まりなちゃんは生きている
2016年ではタコピーによって撲殺されたまりなちゃん。
タコピーの介在がない未来では当然生きています。
2022年では高校生になったまりなちゃんがタコピーと遭遇しましたね。
両親は別居(まりなママが離婚調停に応じていない)で、まりな母の精神はさらに不安定になっています。
まりなちゃんへの虐待も続いており、過去には娘の顔に一生残る怪我を負わせています。
高校生のまりなちゃんは、この出来事が原因で「ガラス」にトラウマを抱いているようです。
両親の不仲やまりなちゃんへの虐待に関してはタコピーが登場する以前からの問題ですので、タコピーの介在の影響を受けずに進行していると言えるでしょう。
「仲良い子もいなかったしずっと一人で」と語っていることから、まりなちゃんは小学校時代からずっと孤立していたと推察できます。
しかし、2016年のまりなちゃんはどちらかと言えばクラスの中心人物であり、取り巻きがたくさんいるような印象でしたよね?
まりなちゃんが孤立した原因として「しずかちゃんの自殺」があるのではないでしょうか。
のちほど解説しますが、2022年の世界ではしずかちゃんの自殺は未遂に終わっています。
しずかちゃんの自殺にはタコピーのハッピー道具が大きく関わっているためだと思われます。
つまり、まりなちゃんが孤立した理由は、しずかちゃんの自殺が未遂に終わったからなのではないでしょうか。
しずかちゃんは自殺未遂の後、どこか別の町へ引っ越していたようです。
しずかちゃんがいなくなったことで「クラスメイトを自殺に追い込んだ張本人」という理由で、今度はまりなちゃんがイジメの標的となったとしても何もおかしくはありません。
「いじめっ子が次のターゲットになる」というのは、現実でもよく聞く話ですよね。
作中ではふとしたきっかけで再会したまりなちゃんと東くんがお付き合いをするようになります。
まりなちゃんは日ごろから母親に「そんなんだから男が寄り付かない」と罵倒されていました。
日常的な虐待や家庭環境の悪化によって、まりなちゃんの精神は限界を迎えようとしていたのではないでしょうか。
そんな時に出会った「医者の息子の東くん(誰にでも優しい)」は、まさにうってつけの相手だったと言えます。
まりなちゃん自身がそう感じているかは別として、まりなちゃんが東くんに惹かれた理由として「現実逃避」が少なからずあるのではないでしょうか。
また、高校生のまりなちゃんは息を吸うようにタコピーに暴力を振るっています。
会話の流れに関係なく蹴飛ばしていますよね。
タコピーが「まりなちゃんがいっつもぼくを強く触るのはママのまねっこしてたんだっピよね」と言っているように、まりなちゃんは母親から受けてきた行為をトレースしていると言えるでしょう。
「強く触る=暴力」です。
そのことを指摘されたまりなちゃんが、ハッとしたような表情をしているため、まりなちゃんは無意識のうちにタコピーに暴力を振るっていたと推察できます。
「幸せなお母さんになりたい」という夢を語るまりなちゃんでしたが、今のままではその夢を叶えることはほぼ不可能ということが露呈した瞬間でした。
東くんはトラウマを乗り越えられていない
2022年の東くんは一見あまり変わっていないように見えます。
しかし、2016年でタコピーが起こした殺人事件に巻き込まれていないということは、東くんは母親に見切りをつけられることもなく、兄・潤也と本心を語り合うこともなかったのではないでしょうか。
それを裏付けるように、病院の後継ぎの話に対して東くんは「継ぐのは兄だから……」と暗い表情で語っています。
兄である潤也が後継ぎになるのは自然な流れではありますが、もし2016年のように兄と和解した東くんならば、もう少し晴れやかな表情で話すのではないでしょうか。
まりなちゃんも「その話はあんまり聞かない方向で…」と気まずそうに言っていることからも、東くんは兄に対する劣等感を克服できていないと考えるのが自然だと思います。
また、2022年の東くんは「パンケーキが好き」らしいです。
2016年に母親に見切りをつけられた東くんは、あれほど輝いて見えたパンケーキが一瞬でボロボロに見えるようになり、しまいにはトイレに吐き出していましたよね。
とても「パンケーキが好物」になるとは思えません。
2022年の東くんが「パンケーキ」を求めているということは、いまだに「母親のパンケーキ」に幻想を抱いているという何よりの証拠と言えるでしょう。
東くんがまりなちゃんの顔のキズについてなにも触れないのも、ひょっとしたらいまだに母親から貰った度があっていないメガネをかけ続けているからかもしれません。
東くんがすれ違ったしずかちゃんを振り返ったのも、2022年の東くんはまだ「母親に必要とされたい」東くんだからだと考えられます。
東くんは小学生時代のしずかちゃんを気にかけていたのが「母親に似ている」という理由でしたよね。
小学生のしずかちゃんにすら母親の面影を重ねていた東くんですので、成長したしずかちゃんはもうとんでもなくど真ん中ストライク待ったなしなのではないでしょうか。
実際、12話のラストで振り返った東くんの瞳はハートになっています(笑)。
しずかちゃんの自殺は未遂に終わっている
第1話のラストで自殺をしたしずかちゃんですが、2022年の世界では未遂に終わっています。
これは、1話の自殺がタコピーのハッピー道具である「仲直りリボン」によって行われたものだからだと考えられます。
作中ではしずかちゃんの自殺が未遂に終わった理由が「ひもが切れた」からだと言われていました。
「仲直りリボン」はどこまでも伸ばすことができるという特徴を持っています。
「伸びる」ではなく「伸ばすことができる」です。
これは、首を吊っても勝手に伸びて地面に足がついてしまったり、長さが足りずに途中で切れてしまったりといった事態に陥らないということではないでしょうか。
つまり、タコピーの介在があったからこそ、しずかちゃんの自殺は成功してしまったと言えるでしょう。
しずかちゃんは自殺未遂のあと、別の町に引っ越しています。
2016年の世界では、しずかママとまりなパパは不倫関係にありましたよね。
そしてそこにタコピーの影響はありません。
つまり、2022年の世界でもしずかママとまりなパパの関係は変わらずに続いているのではないでしょうか。
まりなちゃんの両親が別居中なのも、しずかちゃんが引っ越したのも、まりなパパとしずかママが同棲を始めたからなのかもしれません。
タコピーはなぜ過去へ?今後の展開は?
11話のタコピーの回想から、タコピーがどうやら2022年からやってきたこと。そしてそのきっかけには、なにやら血なまぐさい事件の香りがすること。が分かります。
さらに、回想のタコピーが「わかったっピ。■■■ちゃん」と言っていることから、タコピーは誰かの指示のもと2016年の世界に渡ってきた可能性が考えらえますよね。
ここでは、「■■■」が誰なのか、について考察していきたいと思います。
仮説① まりなちゃん
現状、もっとも可能性が高いのがまりなちゃんです。
話の流れから、タコピーは2016年にしずかちゃんと出会うよりも前に、2022年のまりなちゃんに出会っています。
そしてまりなちゃんはしずかちゃんの母親に父親を奪われ、それが原因で家庭が崩壊しました。
さらに、恋人である東くんはどうやら一瞬でしずかちゃんに心を奪われています。
まりなちゃんがしずかちゃんによって「父親」と「恋人」を奪われ、結果的に「これまでの家庭」と「これからの家庭」も壊されてしまったと感じてもおかしくはありません。
さらに2022年のまりなちゃんはナチュラルに暴力を振るう人物ですので、恨みつらみが爆発したまりなちゃんによってしずかちゃんが殺害される可能性はじゅうぶんにあり得るのではないでしょうか。
かつてしずかちゃんを自殺に追い込んだことで孤立したまりなちゃんですので、再び同じ過ちを繰り返したことでせっかくできた「恋人」や「普通に話せるようになった母親」を失うことに恐怖を感じたのかもしれません。
そこで過去へ渡れるタコピーにお願いして「過去の自分を救ってくれ」もしくは「しずかちゃんを自殺させてくれ」と頼んだのではないでしょうか。
仮説② しずかちゃん
タコピーと関わりが深いもう一人の人物といえば、やはりしずかちゃんですよね。
ただ、2022年の世界ではタコピーとしずかちゃんに接点はありません。
今後、二人の間に接点が生まれたとしたら「■■■ちゃん=しずかちゃん」という可能性も浮上してくるのではないでしょうか。
少し気になるのが、12話では東くんよりも早いタイミングで、タコピーがしずかちゃんの方を凝視しているんですよね。
2016年の世界ではあっという間にしずかちゃんに惹かれていたタコピーですので、ひょっとした高校生になったしずかちゃんにもあっという間に陥落してしまうのかもしれません(笑)。
もしタコピーがしずかちゃんの元へ行ってしまったとしたら、まりなちゃんは「父親」「恋人」に加えて「タコピー」すらも奪われることになってしまいますよね。
逆上したまりなちゃんに命を狙われたしずかちゃんが、タコピーに「過去の自分を救ってくれ」もしくは「まりなちゃんを消してくれ」と頼んだのかもしれません。
仮に「まりなちゃんを消してくれ」と依頼されていた場合、タコピーは記憶がないまま任務を達成したことになります。
→第13話にて「■■■」はまりなちゃんであることが確定しました!
皆さんはどう思いますか?ぜひコメント欄で教えて下さいね!
今回は以上です!
それではまたお会いしましょう!
「タコピーの原罪」作者のタイザン5先生の読み切り紹介!
ちなみにタイザン5先生は過去に読切を発表しています。
「讃歌」「同人政治」「キスしたい男」「ヒーローコンプレックス」など、どれもタイザン5先生の特徴である秀逸な世界観と共感できる人間ドラマがめちゃくちゃ味わえる作品ばかりですのでぜひチェックしてください!
次回更新は3月4日(金)となります!
コミックス下巻は4月発売予定です!
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