【タコピーの原罪】伏線まとめ!謎や隠されたネタを徹底解説!タコピーの本名は?タッセルの意味は?【マンガ考察】

タコピーの原罪 タコピーの原罪

こんにちは!

タコピーの原罪考察班の兎丸だっピ!

 

かわいらしい絵柄と深い心理描写が話題となり、SNSを中心に反響を呼んだ「タコピーの原罪」。

伏線や小ネタの考察が楽しいマンガでもありますよね!

 

今回はそんな「タコピーの原罪」の伏線や小ネタについてまとめてみました。

解説も添えてありますので、ぜひ最後までお楽しみ下さい!

 

本記事は最終話までのネタバレを含みますのでご注意ください。

 

それではいってみましょう!

 

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タコピーの原罪とは?

最初に「タコピーってなに?」という人向けに、簡単な紹介をしたいと思います。

「知ってるよ!」という方は飛ばしてOKです。

 

「タコピーの原罪」は、タイザン5(ファイブ)先生による作品です。

集英社が運営するWebマンガサービス「ジャンプ+」で短期連載され、単行本は上下巻が発売されています。

タイザン5先生の初連載作品ながら、その衝撃的な展開で1話公開直後からSNSがお祭り状態になりました。

以下、簡単なあらすじです。

 

「タコピーの原罪」のあらすじ

ハッピー星から地球にやってきたタコ型宇宙人・タコピーは、いじめられっこの小学生・しずかちゃんに出会います。

学校でのいじめ、両親の離婚、ネグレクト、母親が同級生の父親と不倫など、しずかちゃんを取り巻く環境は非常に劣悪なものでした。

タコピーは、不思議な力を持つ「ハッピー道具」を駆使してしずかちゃんをハッピーな気持ちにさせようと奔走します。

しかし、健闘むなしくしずかちゃんは首をつって死んでしまいます。

しずかちゃんが命を絶った意味を理解できないタコピーは、過去に戻れるハッピー道具でタイムリープするのでした。

なぜしずかちゃんは死ななければならなかったのか、タコピーが地球にやってきた本当の目的とは、純粋すぎる宇宙人と劣悪な環境に翻弄される子どもたちのヒューマンドラマが始まります。

 

【タコピーの原罪】伏線まとめ!謎や隠されたネタを徹底解説!タコピーの本名は?タッセルの意味は?

それでは「タコピーの原罪」の伏線、謎や隠されたネタについて解説していきたいと思います。

 

タコピー関連

タコ型宇宙人・タコピーの謎や伏線・小ネタです。

 

んうえいぬkf

タコピーの本名「んうえいぬkf」をアルファベットにすると「NUEINUKF」となります。

これを2022年と2016年の差である「6」ずつ先へずらしていくと「TAKOTAQL」。

つまり「タコ太 QL」と読めます。

「QL」はタイムリープを題材としたアメリカのTVドラマ「タイムマシーンにお願い」の原題「Quantum Leap」の略称。

「タコピーの原罪」もタイムリープを題材としていますよね。

タコピーは2022年に地球へ降り立ち、2016年の世界へとタイムリープしました。

 

「2016年の君へ」

ループ要素のある「進撃の巨人」第1話「二千年後の君へ」のオマージュと思われます。

これにより多くの読者は「ループもの」という認識を待ちました。

実際、途中まではタイムリープを繰り返してしずかちゃんを救うために奔走するストーリーが展開されています。

しかし、ハッピーカメラが壊れたことでタイムリープが不可能となり、多くの読者が「ループものではない」と認識を改めました。

しばらくの間「ループできない世界」での絶望を見せられ、読者の頭からは「ループもの」という可能性がすっかり消え去っていました。

しかし一転、クライマックスで「実は2022年からタイムリープしてました!」という大どんでん返しを見せつけました。

 

見たことのないまりなちゃんを知っているタコピー

第2話でタコピーはまりなちゃんを「公園で見た子」と言っていました。

たしかに第1話では公園にいるタコピーと、歩道を歩いていたまりなちゃんがニアミスしています。

しかしこの時タコピーは土管に隠れており、まりなちゃんの方を見てはいません。

これは、記憶を失ったタコピーが、2022年の公園で出会った高校生のまりなちゃんと混同しているものと思われます。

 

ドクダミの花

宇宙人であるタコピーは、身を隠すためにハッピー道具「お花ピン」で花に姿を変えて過ごしていました。

タコピーが変身した花は「ドクダミ」であり、花言葉のひとつに「自己犠牲」があります。

タコピーは作中で「亡くなったまりなちゃんの代わりになる」「自らを犠牲にハッピーカメラを修復する」といった自己犠牲的な行動を見せました。

「ドクダミ」はそんなタコピーの行動を示唆していたものと思われます。

 

ハッピー道具のバッテリー切れ

ハッピー道具にはバッテリー切れの概念が存在します。

これは、東くんが兄・潤也の指輪を盗もうとした時に、空を飛ぶ道具である「パタパタつばさ」のバッテリー切れによって落下していることからも分かりますよね。

東くんたちは、まりなちゃんの死体をハッピー道具「思い出ボックス」に入れて土中に隠しました。

しかし、埋めたはずの「思い出ボックス」が地上に露出したことが、まりなちゃん発見のきっかけとなりましたよね。

これは「思い出ボックス」のバッテリーが切れて、小型化していた「思い出ボックス」の機能が停止したことで元の大きさに戻ったためではないでしょうか。

「小学生が埋めたのだから多少雑でも仕方ない」という意見もあるようですが、まりなちゃん発見時の「思い出ボックス」のはみ出し方は不自然です。

「雑に埋めた」というよりは「土中から出てきた」という方がしっくりくると思います。

 

見たことがある目

第11話でしずかちゃんに殴打されたタコピー。

すべてに絶望したしずかちゃんの顔を見たタコピーは「ぼくはこの目をどこかで見たことが…」と言っていました。

これは、2022年の高校生のしずかちゃんの目を指していると思われます。

第13話で東くんと話すしずかちゃんの目が、東京で絶望したしずかちゃんの目と酷似しています。

高校生のしずかちゃんを見たタコピーも「いっしょにいた人(しずかちゃん)なんだか目が怖くて…」と語っていることからも分かりますよね。

2022年のしずかちゃんは、家族やチャッピーといったすべてを失い、世界に絶望した姿だと推察できます。

 

意外と重いハッピーカメラ

まりなちゃん殺害の凶器となった「ハッピーカメラ」。

「カメラで撲殺は難しいんじゃ……」と感じる方もいることでしょう。

しかし、第1話で初めてハッピーカメラを見たしずかちゃんは「意外と重い」と感じていました。

初登場時から「凶器になり得る」ことが示唆されていたのです。

ちなみに、絶望の始まりとなった「ハッピーカメラ」ですが、最終的にはしずかちゃんたちの運命を変えるアイテムとなりました。

 

東くん関連

しずかちゃんに翻弄されるメガネの少年・東くんの謎や伏線・小ネタです。

 

下の名前で呼ばれない東くん

東くんはほとんど下の名前で呼ばれていません。

これは、東くんの周りに「東くん本人」を見てくれる人がいなかったためではないでしょうか。

母親は「優秀な長男の弟」として、しずかちゃんは「助けてくれる人」として見ていました。

彼女たちにとって東くんは「東直樹」である必要がなかったと言えます。

クラスメイトたちも、医者をやっている東くんの家柄やブランドものの服を見ていました。

つまり、誰も「東直樹」を必要としていなかったことが、下の名前で呼ばれない大きな理由だったのではないでしょうか。

唯一、兄・潤也だけは「弟の直樹」として見ていました。

第10話では、潤也が作中で初めて「直樹」と名前で呼び、弟を絶望の淵から救い出しています。

 

パンケーキが好物な東くん

2022年の東くんはパンケーキが好物でした。

2016年の東くんは母親のパンケーキに憧れを抱いていましたよね。

小学生の東くんにとってパンケーキは「母親に認めてもらえた証」でした。

しかし、いつまでも満点が取れない東くんに対し、母親は諦めるように「君はもういい」と告げ、パンケーキも自由に食べていいと言います。

パンケーキを手に入れた東くんでしたが、母親に認められることが無くなった瞬間でした。

その後、東くんはあれほど追い求めていたパンケーキを吐き出しています。

おそらく、母親に見切りをつけられたことで、パンケーキ自体がトラウマのようになったのではないでしょうか。

この状態で「パンケーキが好物」とはなりませんよね。

つまり、2022年の東くんはいまだに「母親に認めてもらえた証」を追い求めていることになります。

それはすなわち「いまだに母親から認めてもらえていない」という意味になるのではないでしょうか。

 

東くんのメガネ

常に兄と比較され、兄のおさがりしか貰えない東くんにとって、母親が唯一自分に買ってくれたメガネは「母との絆」そのものでした。

同時に、潤也への劣等感や母親への後ろめたさの象徴でもあります。

メガネの度が合わなくなっても「新しいメガネが欲しい」と言えなかったのは、潤也のように母親が求める結果を出せていない罪悪感があったのではないでしょうか。

つまり、最終話で東くんのメガネが新しくなっている=兄や母親に対するしがらみから解放されている。と言えます。

 

しずかちゃんに協力する理由

東くんがしずかちゃんに必要以上に干渉しようとしたのは、しずかちゃんと母親を重ねていたからです。

作中では、しずかちゃんが東くんの母親にそっくりな黒髪と綺麗な二重を持っていることが明かされています。

東くんは、母親からの期待に応えられない息苦しさから、母親に似ている同級生を救うことで「自分はできる人間だ」と証明したかったのではないでしょうか。

 

まりなちゃん関連

しずかちゃんをいじめる少女・まりなちゃんの謎や伏線・小ネタです。

 

カーテンタッセル

まりなママとまりなパパのケンカの原因となった「カーテンタッセル」。

実は旧約聖書に「タッセル」に関する記述があり、「淫行への戒め」という意味が込められています。

また、一説によればタッセルはラテン語で「留めるもの」を意味する「Tassau」に由来するという話も。

しずかママと不倫関係にあり、風俗通いをしているまりなパパに対する「淫行への戒め」。

夫の心を繋ぎとめておきたいまりなママの「留めたい」という気持ち。

「タッセル」とまりな家には深い関係性がありました。

と思っていましたが、作者のタイザン5先生がインタビューで「たまたま」と答えています(笑)。

 

エアコンの温度

まりな家のエアコンの温度には、まりなパパとまりなママの力関係が表れています。

まりなパパが家にいる時、エアコン温度は24℃。

パパがいない時は28℃設定になっています。

さらに、かつて夫婦の中がよく、家庭が円満だった時代は26℃。

つまり夫婦がお互いを思い、譲り合っていた時代だったのではないでしょうか。

 

虐待を受けていた伏線

2022年のまりなちゃんは、顔に消えない傷ができており、母親による虐待を受けていたことが明かされています。

実は2016年、つまり小学生時代から「虐待」の伏線は貼られていました。

作中の季節は夏であり、ほとんどの小学生が半袖を着ているのに対し、まりなちゃんは絶対に長袖でした。

これは腕につけられた傷跡を隠すためではないでしょうか。

また、まりなちゃんがしずかちゃん(タコピー)を呼び出して顔をはたいたときと、まりなちゃん(タコピー)がまりなママにはたかれたときの構図が同じです。

さらにまりなママはキレると凶器を持ち出すクセがあり、まりなちゃんもしずかちゃんに対してボールペンを突き刺そうとしていますよね。

まりなちゃんの小学生らしからぬ語彙力も、母親から言われているセリフをそのまま流用していると考えると納得がいきます。

 

まりなママはタコピーの正体に気づいた?

亡くなったまりなちゃんの代わりに雲母坂家で生活していたタコピー。

ふとしたきっかけからまりなママに「どこのどなたか存じませんが、うちのまりなを返して下さい」と言われてしまいます。

一見すると、娘が入れ替わっていることに気付いたのかと感じるこのセリフですが、実際はまったく気づいていなかったと思われます。

タコピーが入れ替わったことで、これまでの従順な性格ではなくなってしまった娘に対するイヤミ、精神攻撃なのではないでしょうか。

現に、まりなママがこのセリフを言った後も、特に大きな騒ぎにはなっていませんよね。まりなちゃんの死体が見つかって初めて事件として騒がれています。

 

しずかちゃん関連

激動の人生を歩む主人公・しずかちゃんの謎や伏線・小ネタです。

 

チャッピーの安否

しずかちゃんの愛犬・チャッピーはすでに亡くなっていると思われます。

しずかママの説明では「人を噛んだ犬はこの町にはいられない」「東京のパパのところで暮らす」とされていました。

しかし、実際にしずかちゃんが東京のパパを訪れた際、パパの家にチャッピーはおらず、パパも「チャッピー?」と不思議そうな顔をしています。

娘の手を噛まれたことで、まりなママは非常にブチ切れていたようですので、迷うことなく「殺処分」を申し出たのではないでしょうか。

しずかママも「元はと言えばあいつが勝手に置いていった犬なんだし…」と迷惑そうな態度をとっていますので、仮にまりなママから「チャッピーの殺処分」の申し立てがあったとしたら拒むことなく受け入れそうです。

 

しずかちゃんの自〇はタコピーのせい

第1話で自ら命を絶ったしずかちゃん。

本来なら「未遂」で終わるはずでした。

タコピーが「仲直りリボン」というどこまでも伸びるヒモ(途中で切れない)を渡したことで、完遂されてしまったんですね。

しずかちゃんの自○が未遂に終わったという事実は、第12話で判明します。

しずかちゃんの噂話をする女子高生たちが「昔いろいろあったって…何年か前にほら…自○未遂したっていう。なんかロープが切れたって…」と語っていましたよね。

 

その他

上記以外の謎や伏線・小ネタです。

 

「タコピー」の舞台は北海道

まりなちゃんの死体発見が報じられたネットニュースの画面に「北海道」の文字があります。

 

存在しない船

しずかちゃんがパパの住む「東京」に向かう際に乗った船「青函連絡船」は、作中の舞台である2016年にはすでに廃船になっています。

 

消えた「タコピー」の文字

最後のタイムリープによって消えたタコピー。

「なんだっけ」と呟くしずかちゃんの後ろには「タコピーの原罪」のタイトルが。

しかし、「タコピー」の部分だけ、しずかちゃんの体で隠れて読むことができません。

これは、しずかちゃんの脳内からタコピーの記憶が消え去ったことを表したマンガ的表現だと思われます。

 

警視庁のマークにハッピー星人

まりなちゃんの死体が見つかったことで、しずかちゃんの元に警察が事情聴取に来ましたよね。

この警察の制服に描かれたマークをよく見てみると、「警視庁」の文字とともにハッピー星人のようなイラストが描かれています。

権利的な問題なのか、作者の遊び心なのかは不明です。

 

他にも隠された謎や伏線があるかもしれません。

ぜひ皆さんの意見もコメント欄で教えて下さいね!

 

タコピーの原罪 上

タコピーの原罪 上

今回は以上です。

それではまた次回、お会いしましょう!

 

 

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