【タコピーの原罪】いじめられっ子と宇宙人の出会いから始まる衝撃のヒューマンドラマ爆誕!ジャンプ+の注目作を徹底解説!【マンガ考察】

タコピーの原罪 タコピーの原罪

こんにちは!

タコピーの原罪考察班の兎丸だっピ!

みなさん!

ジャンプ+で連載が始まった「タコピーの原罪」読んでますか?

個人的にここ最近の新連載の中ではダントツに気になっているマンガです。

今回は、そんな「タコピーの原罪」の第1話&2話の深堀り考察をしていきたいと思います!

記事の最後には3話から最終話までの考察へのリンクも載せていますので、ぜひご活用下さいね!

 

「タコピーの原罪」最終話までの伏線まとめはこちらの記事です!

本記事は最新話までのネタバレを含みます。

本編未読の方は下記リンクから読んできてくださいね!

 

↓まだ読んでない人は読んでから戻ってきて下さい!(ジャンプ+へ飛びます)↓

 

それではいってみましょう!

 

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タコピーの原罪第1話「2016年の君へ」第2話「タコピーの冒険」徹底解説!

ポイント

①「原罪」「2016年のきみへ」の意味とは?

②しずかちゃんが置かれている状況を整理。

③いじめの主犯・まりなちゃんの複雑な事情とは?

 

「原罪」「2016年のきみへ」の意味とは?

まず気になるのが「原罪」の意味ではないでしょうか?

諸説ありますが、一般的な解釈としては「人類の祖先であるアダムとイヴが、神様に食べることを禁止されていた木の実を食べてしまった」という人類最初の罪を指します。

では、タコピーのどこらへんが「原罪」にあたるのか。

結論から言ってしまうと、タコピーが「無知」ということではないでしょうか?

現在、分かっている範囲で予測するならば、「掟を破ってしずかちゃん一人に道具を使わせてしまったこと」が思い浮かびますよね。

ドラえもんの道具のように便利な「ハッピー道具」ですが、「道具を使う時は必ずハッピー星人の目の届く範囲で使うこと」「けっして異星人(今回は地球人のしずかちゃん)の手にゆだねてはいけない」という掟が存在しています。

第1話ではタコピーがしずかちゃんに「仲直りリボン」という無限に伸びるリボンを渡したことがきっかけとなり、しずかちゃんが自ら命を絶つ展開になりました。

しかし、仮にタコピーが道具を貸したことを「原罪」とするならば、もうタコピーがしずかちゃんに道具を貸さなければ済むだけの話です。

「原罪」とは、アダムとイブが犯した罪がその子孫にまで宿っているものと言われています。

これは言い換えれば、いつまでも残り続ける、けっして消すことのできない罪ではないでしょうか。

 

13話にて、タコピーが2022年からやってきたことが明らかとなりました。

さらに、本来はまりなちゃんを守るために過去へ飛んできたはずが、記憶を失ったことでまりなちゃんをその手にかけることに。

しずかちゃんに惚れたことで、本来守るはずだったまりなちゃんを殺害してしまったタコピー。

タコピーは「無知」ゆえに物事の表面的な部分しか見ることができず、言われるがままにハッピー道具を貸し、安易にタイムリープを繰り返しています。

 

「無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり」という言葉があります。

「無知は罪」とは、知らないことで他人を傷つけたり、不幸を被ることが多々あるということだと思います。

「知は空虚」とは、表層的な知識だけを蓄えたところで中身が伴わなければ役に立たないということだと思います。

「英知持つもの英雄なり」とは、知識に加えて中身、つまり経験が伴ってはじめて人の役に立つということなのではないでしょうか。

これらは私の個人的な解釈ではありますが、なんとなくタコピーにも当てはまるとは思いませんか?

 

以上の点から、タコピーの「原罪」は「無知」だと考えられます。

 

また、第1話のサブタイトル「2016年のきみへ」も意味深です。

「進撃の巨人」の第1話のサブタイトルが「二千年後の君へ」でしたので、同じループものとしてのオマージュである可能性はありますよね。

現状、作中の舞台が2016年なのかは定かではありません。

しずかちゃんが首を吊るシーンに7月のカレンダーが描かれていますが、ぼやけておりハッキリとした年代の判別は難しいですよね。

ただ、「第1週の木曜日まで空欄」に見える点や、「31日が日曜日」といった点は2016年7月のカレンダーと共通しています。

作中の登場人物の衣類も半袖ですので、少なくとも7月というのは間違いないのではないでしょうか。

→第13話にてタコピーの原罪は2022年から2016年の世界へタイムリープした後の物語という事実が確定しました!

サブタイトルにどこまで深い意味が込められているのかは分かりませんが、仮に「2016年のきみへ」が何かしらの伏線とするならば、いったい誰が誰に向けていった言葉なのでしょうね?

 

しずかちゃんが置かれている状況を整理

タコピーと出会い、第1話では自ら命を絶ってしまったしずかちゃんですが、その現状はとても辛いものでした。

しずかちゃんは学校でいじめられています。

これはたびたび下敷きを壊されたり、ランドセルに罵詈雑言が殴りが書かれていることからも分かりますよね。

いじめの主犯格は同級生の「まりなちゃん」。

どうやらまりなちゃんのパパと、しずかちゃんのママが親密な関係になってしまったことが発端のようです。

さらにしずかちゃんの家庭が「生活保護」を受けており、給食費などを払っていない点もいじめの原因のひとつのようです。

しずかちゃんの「お母さんは同伴」という発言から、しずかちゃんのママはキャバクラなどの夜の職業についている可能性がありますので、単純に生活が困窮しているのか、それとも不正受給をしているのかはわかっていません。

さらにしずかちゃんの両親は離婚しており、しずかパパには東京に新しい家庭が存在していることが後々明かされます。

そんなしずかパパが幼いしずかちゃんに残していってくれたのが愛犬・チャッピーです。

しずかちゃんにとってチャッピーは、唯一心を開くことができる相手であり、ツライ現実を生き抜くための「最後の希望」と言えるでしょう。

「チャッピーがいれば私は大丈夫。他にはなにもいらないんだ」というセリフから、しずかちゃんがいかにチャッピーに依存し、大切に思っているのかが分かります。

 

第1話ではそんなチャッピーがいなくなったことで心のよりどころを失ったしずかちゃんは首を吊ってしまいました。

のちに、まりなちゃんの策略によってチャッピーが保健所に連れていかれた事実が発覚します。

心のよりどころであったチャッピーを守ることができなかったしずかちゃんは、すべてに絶望し自ら命を絶つことを選んだと考えれます。

 

第1話時点でのしずかちゃんの現状をまとめると、母親が同級生の父親と不倫関係にあり、そのことが原因でクラスではいじめにあっている。さらに心のよりどころだったチャッピーを失ったことで自ら首を吊ってしまう。ということになります。

 

いじめの主犯・まりなちゃんの複雑な事情とは?

そんなしずかちゃんを苦しめているキャラクターのひとり「まりなちゃん」。

彼女もどうやら複雑な家庭状況に置かれているようです。

先ほども解説したように、まりなちゃんのパパはしずかちゃんの母親と不倫関係にあると思われます。

まりなちゃんの両親はうまくいっていない様子で、まりなちゃんのパパは頻繁に家を空けるようになっているようですね。

まりなちゃんのママが「パパはお夕飯、あの人と食べるそうだから」と言っていることから、もはや不倫関係を隠すつもりもないレベルで家庭が崩壊していると言えるでしょう。

また、荒れた部屋の中で「まりちゃんももう少し早く帰ってくれればいいのに。ママまた一人で怒られちゃった」とも言っていることから、まりなちゃんのママは精神的にかなり参っていると推察できます。

「まりちゃんはママの味方だよね。ママのおはなし聞いてくれるよね?」と娘にすがるまりなちゃんのママ。

対するまりなちゃんは目に涙を浮かべていました。

 

ここからは完全に想像となってしまうのですが、まりなちゃんはママに虐待を受けている可能性があります。

物語の舞台は7月、つまり夏ですよね。

しずかちゃんをはじめとするほとんどのキャラクターは半袖を着ています。

しかしまりなちゃんはいつも長袖です。

虐待によるケガを隠すために長袖を着ているのではないでしょうか。

また、まりなちゃんがしずかちゃんを呼び出して暴行を加えるシーン。

まりなちゃんの問答無用の暴力はちょっとイカれてるレベルですよね。

最終的にはペンでしずかちゃん(実際は入れ替わったタコピーですが)を刺そうとまでしています。

これはまりなちゃんが母親から受けている行為そのものなのではないでしょうか?

つまり、まりなちゃんのママは、しずかちゃんの母親への恨みつらみを呟きながら、まりなちゃんに暴行を加えていると思われます。

まりなちゃん以外のキャラクターにも長袖の子はいますので、長袖を着ているからといって一概に虐待されているとは言えませんが、少なくともまりなちゃんが複雑な家庭環境に置かれており、とても小学生とは思えないイカレっぷりを見せていることは事実です。

しずかちゃんを救うためには、まりなちゃんの心も救う必要があるのかもしれませんね。

 

以上が今回の考察となります。

 

タコピーの原罪 上

タコピーの原罪 上

タコピーの原罪 上

 

 

「タコピーの原罪」各話考察まとめ

ここでは「タコピーの原罪」の各話ごとの考察記事へのリンクをまとめています。

・第3話「まりなキングダム」考察……チャッピーはなぜ消えたのか。悲しい別れのお話です。

・第4話「タコピーの救済」考察……森へと呼び出されたしずかちゃん。事件のはじまりです。

・第5話「東くんの介在」考察……だからタッセルってなんだよ!!

・第6話「東くんの冒険」考察……東くんには優秀な兄がいた。しずかちゃんの悪女っぷりが加速!

・第7話「タコピーの告解」考察……タコピーが初めて自らが犯した罪の重さを理解します。

・第8話「しずかキングダム」考察……東くんの絶望。そしてしずかちゃんの悪魔の囁き。

・第9話「大丈夫」考察……東くんがしずかちゃんを助けようと思った経緯が判明!

・第10話「東くんの救済」考察……潤也の秘められた想いとは?

・第11話「日本縦断しずかツアー」考察……ついに東京にやってきたしずかちゃん。チャッピーの安否は?

・第12話「2022年のきみへ」考察……タコピーの介在がなかった「それぞれの未来」とは?

・第13話「タコピーの原罪」考察……明かされるタイムリープの真実!すべてを思い出したタコピーは?

・第14話「直樹くんの介在」考察……葛藤するタコピー。そこに現れたのは東くんでした。

・第15話「しずかちゃん」考察……そして最後のタイムリープへ。

・最終話(第16話)「2016年のきみたちへ」……それぞれの「その後」とは?

 

「タコピーの原罪」作者のタイザン5先生の読み切り紹介!

ちなみにタイザン5先生は過去に読切を発表しています。

「讃歌」「同人政治」「キスしたい男」「ヒーローコンプレックス」など、どれもタイザン5先生の特徴である秀逸な世界観と共感できる人間ドラマがめちゃくちゃ味わえる作品ばかりですのでぜひチェックしてください!

・讃歌

・同人政治

・キスしたい男

・ヒーローコンプレックス

 

しずかちゃんには本当にハッピーになってもらいたいです!

 

 

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