【タコピーの原罪】第11話「日本縦断しずかツアー」ネタバレ解説!しずかパパとチャッピーの現在は?タイムリープものだった!?【マンガ考察】

タコピーの原罪 タコピーの原罪

こんにちは!

タコピーの原罪考察班の兎丸だっピ!

2月18日(金)に最新11話「日本縦断しずかツアー」が公開されましたね!

今回も最新話の深堀り考察をしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!

 

「タコピーの原罪」最終話までの伏線まとめはこちらの記事です!

 

本記事は最新話までのネタバレを含みます。

本編未読の方は下記リンクから読んできてくださいね!

 

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それではいってみましょう!

 

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前回までのあらすじ

しずかちゃんのため、罪をかぶって自首しようとする東くん。

早朝、家を出ようとする彼を引き留めたのは兄・潤也でした。

「大丈夫か?」と優しく語り掛ける潤也に、東くんは「お前にはわからない」と涙ながらに訴えます。

天才の兄と比較され続け、誰にも必要とされず、満足な結果を出すことのできない劣等感。

東くんは自身が抱える闇を吐き出します。

「僕にはもう久世さんしか……」

そう言いかける東君の言葉を遮り「いや、俺がいるだろ」と諭します。

「お前は俺の弟なんだから!できないことはできないって言っていいんだよ。直樹!」

はじめて名前を呼ばれた東くん。

その目には光が宿り始めていました。

ありのままの自分を受け入れてもらえた東くんは「お兄ちゃんに言わなきゃいけないことがあるんだ」と言い、自らの罪を告白します。

東くんが事件に関係していることが公となり焦るタコピー。

しかし、しずちゃんは「東京へ行こう!」と笑顔で告げるのでした。

 

「タコピーの原罪」最新11話「日本縦断しずかツアー」ネタバレ解説!しずかパパとチャッピーの現在は?タイムリープものだった!?

ポイント

①しずかパパ登場!チャッピーは?

②しずかちゃんの服装と心理状況

③高校生のまりなちゃん登場!舞台は2022年へ!今後の展開は?

 

しずかパパ登場!チャッピーは?

ついにしずかパパが登場!

期待に胸を膨らませ、インターホンを押すしずかちゃん。

どうやらパパには新しい家庭があり、子供もいる様子。

そんなことは気にしないしずかちゃんは「チャッピーに会いに来たの」と言います。

しかし、パパの元にはチャッピーはいませんでした。

というより、パパの反応から察するに「チャッピーが人を噛んだ」という事実すら知らされていないように感じられますね。

 

しずかちゃん家は不倫が原因で離婚した?

しずかパパの新しい家庭にはすでに2人の子供がいました。

しかも、上の子はしずかちゃんとそう年齢が変わらないように見えます。

つまり、しずかパパが家を出て行った理由は、東京の家のママとの不倫が原因なのではないでしょうか。

もしくはその逆で、しずかママの方が不倫相手であり、一晩の過ちで生まれたのがしずかちゃん、という可能性もあり得ますね。

ただ、一目見て「しずか?」と言っていることから、少なくとも娘の顔は判別できているようです。

子供に「なんでお父さんのことお父さんって呼ぶの?」と聞かれて「よくわからないなぁ」と返したり、北海道から東京までひとりできた娘を保護もせず追い返していたりと、しずかパパにとってしずかちゃんは忘れたい過去になってしまったのかもしれません。

 

チャッピーはどこへ?

「東京のパパのところにいる」とされていたチャッピーはいませんでした。

シンプルに考えれば、すで殺処分されている可能性が高いでしょう。

チャッピーがまりなちゃんを噛んだ時、まりなママは「相当キレてる」という話だったので、娘を噛んだ犬の殺処分を強く希望したとしても不思議はありません。

また、しずかママにしてみればチャッピーは「あいつ(しずかパパ)が勝手に置いていった犬」ですので、殺処分の訴えを突っぱねる理由はあまりないですよね。

まりなパパと関係を持っているしずかママ的には、まりなパパの負担になるようなことはしたくないと思いますので、なおさらチャッピーを生かしておく必要性はないです。

おそらくしずかちゃんも、うすうすチャッピーが死んでいることに気づいていたと思います。

だからこそ第1話のラストで「自殺」という悲惨な結末を迎えたのではないでしょうか。

タコピーがまりなちゃんを殺害したことで「魔法」の存在に気づいたしずかちゃんは、「タコピーがいればすべて思い通りにいくのでは」という最後の希望にかけていたのかもしれません。

 

しずかちゃんの服装と心理状況

しずかパパに新しい家庭ができており、子供も二人いる。

さらに自分のことは「よくわからない」と、まるでなかったかのように扱われる。

といった結構ハードな体験をしたしずかちゃん。

気になるのが、そんなパパや自分を取り巻く環境には目もくれず、しずかちゃんが「チャッピー」の話しかしていない点ではないでしょうか。

これまでの考察でも予想してきたように、しずかちゃんの心はとっくに壊れており、チャッピーの存在にすがることだけが生きる理由だったと言えます。

言い換えれば、チャッピー以外のことには無頓着になっていると考えられますね。

 

しずかちゃんの服装が途中から汚くなっている

冒頭では普通の服を着ていたしずかちゃんですが、途中から急にボロボロになりました。

これはしずかちゃんの心理状況を表しているのではないでしょうか。

「チャッピーに会える」という希望に胸を膨らませ、他のなにも目に入らなかったしずかちゃんは、自身の服装がボロボロなことなど気にも留めていなったと思われます。

パパに会い、チャッピーがいない事実を突きつけられた時、しずかちゃんの心は「現実」に引き戻されたのではないでしょうか。

東くんが欲しかったキラキラパンケーキが、母親に見捨てられた途端ボロボロになった描写と同じですね!

 

高校生のまりなちゃん登場!舞台は2022年へ!今後の展開は?

すべてに絶望したしずかちゃんに殺されるタコピー。

その瞬間、タコピーは失っていた記憶を取り戻しました。

そして物語の部隊は2022年へ。

タコピーは高校生のまりなちゃんと出会います。

ここではラストの「2022年の世界」の意味について考察していきます。

 

仮説① タコピーは未来のまりなちゃんのために2016年へタイムリープした

結論から言ってしまうと、タコピーは未来のまりなちゃんの願いをかなえるために2016年へタイムリープしたのではないでしょうか。

そう考える根拠として「1話のタイトル」「しずかちゃんの自殺」「タコピーの発言」が挙げられます。

 

ひとつめの根拠は、第1話のタイトル「2016年の君へ」です。

これはループものの有名作品「進撃の巨人」第1話のタイトルである「二千年後の君へ」のオマージュだと考えられています。

進撃の巨人では、主人公であるエレンが紆余曲折を経て過去への干渉を行い、実質的な歴史の改変を行っていました。

つまり、タコピーが2022年から2016年へタイムリープした直後の場面が、第1話にあたるのではないでしょうか。

「2016年の君へ」というのは、2022年の誰かが過去である2016年の誰かへ向けたメッセージだと思われます。

  

ふたつめの根拠は、しずかちゃんの自殺です。

第1話で自殺という衝撃的な結末を迎えたしずかちゃん。

自殺の大きな理由のひとつにチャッピーを失ったことが挙げられます。

両親の離婚、ネグレクト、学校でのいじめというツラい人生を歩んでいたしずかちゃんにとって、愛犬チャッピーはまさに「生きる希望」でした。

しかし、まりなちゃんの策略によってチャッピーはいなくなってしまいます。

すべてに絶望したしずかちゃんは自ら命を絶ってしまいました。

つまり、様々な要因があったにせよ、しずかちゃんが自殺した直接的なきっかけはまりなちゃんにあると言えます。

小学生時代のまりなちゃんは、自分の家庭が崩壊しているのはすべてしずかママのせいだと思っており、その娘であるしずかちゃんを目の敵にしていましたよね。

しかし、実際はまりなちゃんの両親にもそれなりの問題があったことが明かされています。

成長していくにつれて、まりなちゃんはなんの罪もないしずかちゃんをイジめ、自殺にまで追い込んだ自らの所業に気づいたのではないでしょうか。

ハッピー道具で過去に行けるタコピーに出会ったことで「しずかちゃんを助けたい」と考えたとしても不思議ではありません。

 

みっつめの根拠は第2話のタコピーの発言です。

第2話でまりなちゃんに会ったタコピーは「前に公園で見た子だっピ」と言っています。

実際、第1話で公園に隠れていたタコピーは、まりなちゃんとニアミスしていました。

しかし、よく見てみるとタコピーはまりなちゃんがいる方向とはまったく違う方向を向いています。

厳密にいえばタコピーは第1話でまりなちゃんの名前は耳にしていますが、姿は一切見ていないはずなのです。

そして第11話のラスト、2022年にタコピーと高校生のまりなちゃんが出会ったも同じ公園でした。

つまり、第2話でタコピーが言っていた「前に公園で見た」というのは、2022年の世界で見たまりなちゃんを指していると思われます。

2016年のタコピーは記憶に障害があり、2022年のことや地球に来た経緯を忘れていましたよね。

不完全な記憶のなか「まりなちゃんに会ったことがある」という部分だけが切り取られたのかもしれません。

 

以上の3点から、タコピーは2022年にまりなちゃんと出会っており、過去の罪を悔いていたまりなちゃんのために2016年に渡ったのではないでしょうか。

 

仮説② すべてタコピーもしくはハッピー星によって作られた世界

「タコピーの原罪」はタイムリープものなどではなく、2016年の世界はすべてタコピーもしくはハッピー星によって作られているのではないでしょうか。

そう考える根拠として「現実とは違う描写の数々」が挙げられます。

仮に「タコピーの原罪」の舞台が、私たちが生きている地球と同じ歴史をたどった世界である場合、いくつか辻褄の合わない部分が存在しています。

 

ひとつめは「タコピーマークの警視庁」です。

第8話で、まりなちゃんの死体が発見され、警察が動き出しました。

しかしこの警察にはいくつか不可解な点があります。

 

① 作中の舞台は北海道なのにも関わらず、東京を管轄とする「警視庁」が捜査している。

② 警視庁のロゴにタコピーのようなマークが入っている。

 

通常、北海道で起こった事件は「北海道警察」が捜査します。

大きな事件などでは管轄外から応援に駆け付けることもあり得るとは思います。

しかし警視庁のロゴにタコピーの顔が入ることはあり得ませんよね。

つまり、2016年の世界には、タコピーもしくはハッピー星がなんらかの形で介在している可能性があるのではないでしょうか。

 

ふたつめは、運航していない船です。

第11話でしずかちゃんが乗っていた「青函連絡船」。

その名の通り、青森と函館を結ぶ船ですよね。

しかし、この「青函連絡船」、実は1988年に正式に廃止され、現在は運航していません。

しずかちゃんが船に乗ったのが2016年だとするならば史実と大きく異なることになります。

2022年や2016年といった年代がキーワードになっている点、あえて「青函連絡船」という文字を出している点から、作者であるタイザン5先生がすべて分かった上で描いているように思います。

べつに「フェリー」や「新幹線」でも良いわけですからね。

あえて現在は存在しない船を出しているのは、2016年の世界が「現実ではない」ということを示唆しているのではないでしょうか。

 

以上の点から、タコピーとしずかちゃんが出会った2016年の世界は、タコピーもしくはハッピー星によって作られた偽りの世界だと考えられます。

 

皆さんはどう思いますか?ぜひコメント欄で教えて下さいね!

 

今回は以上です!

それではまたお会いしましょう!

 

タコピーの原罪 上

タコピーの原罪 上

タコピーの原罪 上

 

 

「タコピーの原罪」作者のタイザン5先生の読み切り紹介!

ちなみにタイザン5先生は過去に読切を発表しています。

「讃歌」「同人政治」「キスしたい男」「ヒーローコンプレックス」など、どれもタイザン5先生の特徴である秀逸な世界観と共感できる人間ドラマがめちゃくちゃ味わえる作品ばかりですのでぜひチェックしてください!

・讃歌

・同人政治

・キスしたい男

・ヒーローコンプレックス

 

次回更新は2月25日(金)となります!

 

コミックス上巻は3月発売予定です!

 

 

 

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