こんにちは!
タコピーの原罪考察班の兎丸です!
12月24日(金)に第3話「まりなキングダム」が更新されましたよね!
前回は、ハッピー星からやってきた宇宙人・ハッピーと、小学生・しずかちゃんの出会いから始まり、しずかちゃんが学校でいじめられている事実が発覚。
第1話ではすべてに絶望したしずかちゃんが首を吊って自殺。
タコピーはバッドエンドを回避するため、過去に戻ってしずかちゃんを救おうと心に決めるのでした。
しかし第2話では、しずかちゃんを取り巻く環境が想像以上に複雑であることが判明します。
いじめ、生活保護、親の不倫など、小学生の力ではどうにもならない現実がしずかちゃんを苦しめ続けていたのです。
そして、いじめの主犯格である「まりなちゃん」を取り巻く環境もまた凄惨なものでした。
ということで、今回はそんな「タコピーの原罪」最新話の深堀り考察をしていきたいと思います!
それではいってみましょう!
「タコピーの原罪」最終話までの伏線まとめはこちらの記事です!
本記事は最新話までのネタバレを含みます。
本編未読の方は下記リンクから読んできてくださいね!
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それではいってみましょう!
【タコピーの原罪】第3話「まりなキングダム」解説!終わらない絶望!チャッピーは処分されていた?
まりなちゃんの「明確な悪意」
今回、しずかちゃんの愛犬・チャッピーにわざと噛まれることでチャッピーを保健所行きにしたまりなちゃん。
タコピーが何度時間を巻き戻しても、まりなちゃんは必ずしずかちゃんとチャッピーを見つけ、必ず噛まれていましたよね。
これはまりなちゃんが意図的にしずかちゃんとチャッピーを探していたからです。
この点から、まりなちゃんには「明確な悪意」が感じ取られますね!
つまり、まりなちゃん自身が「チャッピーに噛まれる」という考えを改めない限り、何度ループしても同じ結末を辿ることになります。
ここで気になるのが、なぜまりなちゃんが夜にひとりで出歩いているのかという点。
しずかちゃんは母親が夜のお仕事をしているからですが、まりなちゃんは家に母親がいますよね。
小学4年生、しかも女の子が夜7時にひとりで出歩いているのは不自然ではないでしょうか。
前回、まりなちゃんの母親は夫の不倫によってかなり精神的ダメージを受けているような描写がされていました。
つまり、まりなちゃんの母親は夫のことで頭がいっぱいで、まりなちゃん自体には意識が向いていないのかもしれませんね。
チャッピーに噛まれたのも、怪我をすることで母親の気を引きたい想いがあったのかもしれません。
チャッピーは本当は処分されていた?
暴行を受けるしずかちゃんを守るため、まりなちゃんに噛みついたことで保健所に連れていかれたチャッピー。
しずかちゃんのママによると「人を噛んだ犬はこの街には住めない」とのことで、今後は離婚した父親のもとで暮らすようです。
「なーんだ!殺処分されないんだ!よかったー!」
とはならないんですよね。
おそらく上記の説明はしずかちゃんママのウソだと思われます。
根拠としては、チャッピーがいなくなり落ち込むしずかちゃんに対して、タコピーが「大丈夫。ぼくが必ずチャッピーを連れ戻すッピ」と語り掛けても、しずかちゃんは無反応です。
さらに、「『パパのところ』はどこにあるッピか?ぼくが今から見てくるッピよ」と、チャッピーの様子を見てきてくれると言っているにも関わらず無視していますよね。
あれほどチャッピーに愛情を注いでいたしずかちゃんですので、「本当にパパのところに行っているかな」「怪我してないかな」「寂しがってないかな」と、会えないながらも愛犬の様子が気になるはず。
しかし一切そういった素振りが見られないということは、チャッピーはすでに殺処分されており、しずかちゃんもその事実を理解しているということではないでしょうか。
そもそも、「とおくの街で暮らす」のであればわざわざ首輪を外す必要はありません。
通常、一度人に噛みついた程度で即、殺処分になることはほとんどありません。
だいたいは今後の対策を飼い主と話し合うことで再発を防ぐ方向で進めると言われています。
しかし、被害者側から執拗に処分を希望する声が上がったり、飼い主側で「処分して下さい」と認めた場合は処分される可能性が高いです。
今回の場合ですと、被害者のまりなちゃん側から「殺処分して」といった意見があったのかもしれませんね。
しずかちゃんママいわく「母親は相当キレてる」らしいですので。
心の支えだったチャッピーが殺されたことがきっかけで、しずかちゃんは首を吊ることになったのだと思います。
娘に無関心すぎるしずかちゃんのママ。今後の展開は?
今回、しずかちゃんのママが初登場しました。
泥と怪我でボロボロな娘を見ても「大丈夫?」の一言もなく、しまいには「ほんと余計な面倒起こさないでよー」と言う始末。
まりなちゃんママのようなヒステリックさはないものの、娘への関心のなさは同程度ですよね。
一応、チャッピーの今後について説明してくれていますが、先ほど解説したようにおそらくこれは嘘。
しかも娘の心情を察してというよりは「本当のことを言うとめんどくさそう」という気持ちがにじみ出ているように思います。
深い事情も聞かず、愛犬を失った娘に寄り添うわけでもなく、自分のことばかりベラベラと喋っていました。
なんとなく、しずかちゃんが「チャッピー以外いらない」と言った気持ちがわかりますよね。
そしてラスト、「しずかちゃんのかわいいチャッピーのおはなしでもしようよぉ」と煽り散らすまりなちゃんと、そんなまりなちゃんを物凄い形相でにらみつけるしずかちゃんは「立ち入り禁止」の森へと進んでいきました。
あまり考えたくはないですが、おそらくまりなちゃんはチャッピーの処遇を知っており、それをしずかちゃんに伝えようとしているのではないでしょうか。
そして、しずかちゃんはまりなちゃんを…。
本来、しずかちゃんは首を吊って他界しているはずですが、タコピーが学校に誘ったことでこれまでとは違う未来が訪れたことになります。
→タコピーの介在によってまりなちゃん殺害という最悪の未来が訪れる事になりました。
以上が今回の考察となります。
「タコピーの原罪」作者のタイザン5先生の読み切り紹介!
ちなみにタイザン5先生は過去に読切を発表しています。
「讃歌」「同人政治」「キスしたい男」「ヒーローコンプレックス」など、どれもタイザン5先生の特徴である秀逸な世界観と共感できる人間ドラマがめちゃくちゃ味わえる作品ばかりですのでぜひチェックしてください!
次回更新は12月31日(金)となります!大晦日までご苦労さまです!
ハッピーエンドになる展望が一切見えない!
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