こんにちは!
タコピーの原罪考察班の兎丸だっピ!
1月21日(金)に最新7話「タコピーの告解」が公開されましたね!
今回も最新話の深堀り考察をしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!
「タコピーの原罪」最終話までの伏線まとめはこちらの記事です!
本記事は最新話までのネタバレを含みます。
本編未読の方は下記リンクから読んできてくださいね!
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それではいってみましょう!
前回までのあらすじ
まりなちゃんの代わりとして生活することになったタコピーですが、相変わらずまりなパパとまりなママは口論を繰り広げる日々。
どうやら既に離婚調停が進んでいるようで、まりな家がバラバラになるのも時間の問題のようです。
東くん曰く、チャッピーがいるところ、つまりしずかパパが住んでいる街は東京であり、子どもだけで行くためには綿密な計画を練る必要があるとのこと。
計画の実行は夏休み。それまでは毎日作戦会議をすることになりました。
そこに現れたのは新キャラ・潤也。
彼は東くんのお兄さんであり、東くんが抱えるトラウマの一因でもあります。
東くんは常に優秀な兄と比較されて生きてきました。
東くんママは、兄のように常に100点を取れない弟にプレッシャーを与え「できない」時にはおやつのパンケーキを取り上げていました。
劣等感に苛まれる東くんに、しずかちゃんは「お兄ちゃんの大切な指輪盗んじゃえばいいじゃん」と悪魔のささやきをします。
潤也の隙をついて指輪を盗み出そうとする東くんですが、結果的に失敗してしまいます。
「またできなかった」そう落ち込む東くんでしたが、しずかちゃんは東くんの失敗を責めませんでした。
はじめて「できない自分」を否定されなかった東くんは、思わず涙を流すのでした。
タコピーの原罪第7話「タコピーの告解」解説!エアコンの設定温度とタコピーがハッピー星に帰れない理由!
エアコンの温度から分かるまりな家の力関係
前回も解説したように、まりな家ではパパがいる時は「24℃」。
ママだけの時は「28℃」にエアコンの温度が設定されています。
これは暗にまりな家のパワーバランスを示していると思われ、パパ→ママ→まりなという図式が成り立っていると言えるでしょう。
そして今回、まりな家がまだ仲睦まじかった頃の様子が描かれました。
その頃のエアコンの温度を見て見ると、中間の「26℃」に設定されています。
これは、家族がうまくいっていた頃は夫婦がお互いの意見を尊重し、譲り合っていたということではないでしょうか。
「28℃=パパ」「24℃=ママ」と考えると、両者の間にいる存在である「26℃」はまりなちゃんということになります。
今のまりな家は「26℃」がない状態。
つまり、互いに自分のことしか考えられず、娘のことをきちんと見る事ができていないのではないでしょうか。
まりなママはタコピーの正体に気づいている?
今回、まりなママがタコピーの正体に気づいているかのような発言をしていました。
「お願いします。まりなを返してください。どこの誰だか存じませんが、まりなはお腹を痛めて産んだ大切な娘なんです。まりちゃんごめんね。いいママじゃなかったよね。でも大好きだからお願い帰ってきて」
一見すると本当の娘を失った母親の悲痛な叫びに見えるこのセリフですが、実際のところはまりなちゃんの心を縛りつけ、自らの言いなりに戻そうとしているだけなのではないでしょうか。
そう考える理由として、このセリフが登場する前の場面が挙げられます。
いつもの夫婦ケンカの流れから、まりなパパに「パパのところに来るか?」と聞かれたタコピー。
「パパのところ」という場所は、しずかちゃんのパパが住んでいる東京を指す言葉だと思っているタコピーは「行きたいっピ!パパのところ」と元気いっぱいに答えてしまいます。
これはまりなママから見れば完全な裏切りであり、唯一自分の味方だと思っていたまりなが自分から離れて行ってしまうことに焦りや不安、憤りを感じたのではないでしょうか。
実際、この後まりなママはタコピーを何度も平手打ちし「前はずーっとママの味方で、いい子でお話聞いてくれたのに」と発言しています。
つまり、まりなママはタコピーの正体に気づいたわけではなく、単に「自分のいいなり」だったまりなに戻ってほしかったのだと思われます。
それを裏付けるかのように、まりなママは設定温度28℃のリモコンを振り上げていますよね。
先ほども解説したように28℃=ママだと考えるならば、この場面はママが「自分」を娘に無理やり押し付けている様子を描いているのかもしれません。
そう考えると「お腹を痛めて~」といったセリフも、自身がいかに娘を愛しているのかを分からせることで罪悪感を与え、娘の心を繋ぎ止めておこうとしたのではないでしょうか。
ひょっとしたら、まりなちゃんがタコピーに代わる以前からの常とう手段だった可能性もありますよね。
そもそもチャッピーに噛まれた手の傷がなくなっている時点で「あれ?」と思わない時点でお察しです。
ちなみに「パパのところに来るか」と言っていたまりなパパですが、すでに親権を明け渡している点や「いくっピ!」と言われて戸惑っている点から、まりなちゃんを引き取る気などないことが分かります。
つまり「パパのところに来るか」発言は、口論をしていたまりなママへの単なる当てつけだったと言えるでしょう。
さらに、今回まりなちゃんがママにビンタされたことで、まりなちゃんが日常的に虐待を受けていた可能性が高まりました。
というのも、今話でまりなちゃんがビンタされた構図と、第2話でまりなちゃんがしずかちゃんをビンタしている時の構図がまったく同じだからです。
顔を叩く動作も、「変な喋り方やめろ」と言っている点も同じ。
両者を見比べてみると、明らかに重ねて演出していることがよく分かります。
つまり、まりなちゃんがしずかちゃんに対して行っていた言動は、まりなちゃんがママにされていたことそのものだったと言えるのではないでしょうか。
そう考えると、第2話でまりなちゃんがペンでしずかちゃん(タコピー)を突き刺そうとしたのも……。
まりなちゃんが常時長袖な理由が少しわかったような気がしますよね。
また、第5話のラストで夫婦喧嘩の流れ弾を受けたタコピー。
第6話の冒頭ではまりなママが「目に入ったらどうするつもりだったんです。女の子なのに顔に傷がついたら…」とパパを咎めています。
しかし第7話では「女の子なのに顔に傷が」と言っていたママが、娘の顔面を何度も叩いていました。
つまり「顔に傷が」というセリフ自体が詭弁であり、まりなちゃんの身を心配した発言ではなく、単にパパを攻撃するための言葉だったことが分かります。
こうして見て見ると、いかにまりなちゃんの両親が娘に関心がなく、自分たちのことしか考えていないのかがよく分かりますよね。
タコピーがハッピー星に戻れない理由とは?
これまで何度も「ハッピー星に帰れない」といった発言をしていたタコピーですが、今話ではどうやら記憶が曖昧になっている様子が描かれていました。
これはタコピー自身が「そういえばなんで星に帰れないんだっけっピ」と発言していることからも分かります。
私自身、はじめは宇宙船の故障かなにかで物理的に母星に帰る手段がないのかと思っていたのですが、今回の話を受けて、タコピーの過去も怪しくなってきましたよね。
帰れない理由が分からない=記憶を消されているということになりますので、ひょっとしたらタコピーは何か理由があってハッピー星を追放された身なのかもしれません。
思い返せばハッピー星は謎だらけ。
そもそもハッピー星が皆ハッピーならば、たくさんの「ハッピー道具」なんてものは必要ないはずですよね。
ハッピー星は本当にハッピーなのか。
なぜハッピー道具を異星人の手にゆだねてはいけないのか。
きな臭くなってきました。
ついにまりなちゃん発見!今後の展開は?
とうとうまりなちゃんが見つかってしまいました。
複数の第三者、しかも大人に見つかっているので、おそらく事件が公になることは避けられないでしょう。
ここで問題になるのが、果たしてまりなちゃんが生きているのか否か、という点だと思います。
SNSでは「思い出ボックスの効果でまりなちゃんの死亡推定時刻にズレが生じ、日頃から虐待をしていたまりなママのせいになるのではないか」といった意見も見られています。
個人的にはまりなちゃんは生きており、思い出ボックスの効果で九死に一生を得るんじゃないかと期待しているのですが…。
まりなちゃんが生きてても死んでいても、しずかちゃんたちに明るい未来が訪れる可能性はゼロです。
今回、ハッピー星には「大ハッピー時計」と呼ばれるタイムマシン的な存在があることが明かされました。
タコピーはハッピー星に帰ることができないので、現在のタコピーが「大ハッピー時計」を使うことはできません。
しかし、もしタコピーが過去に「大ハッピー時計」を使っていたとしたら。
物語の意味は大きく変わってくるのではないでしょうか。
皆さんはどう思いますか?ぜひコメント欄で教えて下さいね!
今回は以上です!
それではまたお会いしましょう!
「タコピーの原罪」作者のタイザン5先生の読み切り紹介!
ちなみにタイザン5先生は過去に読切を発表しています。
「讃歌」「同人政治」「キスしたい男」「ヒーローコンプレックス」など、どれもタイザン5先生の特徴である秀逸な世界観と共感できる人間ドラマがめちゃくちゃ味わえる作品ばかりですのでぜひチェックしてください!
次回更新は1月28日(金)となります!
コミックス上巻は3月発売予定です!
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