こんにちは!
タコピーの原罪考察班の兎丸だっピ!
1月14日(金)に最新6話「東くんの冒険」が公開されましたね!
今回も最新話の深堀り考察をしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!
「タコピーの原罪」最終話までの伏線まとめはこちらの記事です!
本記事は最新話までのネタバレを含みます。
本編未読の方は下記リンクから読んできてくださいね!
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それではいってみましょう!
前回までのあらすじ
いじめっこのまりなちゃんを殺害してしまったタコピー。
動揺するタコピーでしたが、しずかちゃんの笑顔を引き出すことができたため「一件落着」的な雰囲気を醸し出します。
しかし、しずかちゃんを心配して後をつけていた同級生の東くんにさっそくバレてしまうのでした。
しずかちゃんは「タコピーの存在」「まりなちゃんを殺してしまったこと」をすべて告白。
話を聞いた東くんは、しずかちゃんに自首を勧めます。
しかし、愛犬・チャッピーに会いたいしずかちゃんはこれを拒否。
「犯行を隠ぺいする方法を考えてほしい」と東くんにすがるのでした。
はじめは否定的な東くんでしたが、しずかちゃんの「東くんしかいないの、助けて」という言葉と、東くん自身が抱える「あるトラウマ」から隠ぺいに協力することになります。
ひとまず、まりなちゃんを埋め、タコピーをまりなちゃんに変身させることで事の発覚を遅らせようと画策する一向。
変身したタコピーがまりなちゃんの自宅へ帰ると、そこにはタッセルを巡って激しい口論を繰り広げる両親の姿があったのでした。
タコピーの原罪第6話「東くんの冒険」解説!新キャラ・潤也とパンケーキのトラウマ!
①東くんのトラウマの詳細が判明
②しずかちゃんの悪女化が止まらない
③まりな家に隠された伏線
④まりなちゃんは生きている?今後の展開は?
東くんのトラウマの詳細が判明
前回、断片的に描かれた東くんのトラウマ。
パンケーキが「お兄ちゃんはできたのに、きみはなんでできないのかなあ。考えてみよっか!」と語りかけるものでしたね。
今回はその全貌が語られ、東くんを取り巻く問題が露呈しました。
東くんは常に優秀な兄・潤也と比較されながら育ちました。
母親は不出来な弟(といっても小1で94点、小4で95点取っている)に常にプレッシャーをかけています。
「お兄ちゃんはいっつも100点だったよ?」と言い、満点を取れない東くんにパンケーキを見せつけたうえで「罰ゲーム、おやつのパンケーキはなしで~す」と取り上げていました。
何年も繰り返すうちに母親は「なんかさあ、こういうのも全部ムダかなあ。何をやってもやっぱり君は」とあからさまな落胆を見せ、東くんに罪悪感を植え付けるのでした。
また、お兄ちゃんである「潤也」も登場しました。
爽やか系イケメンでキラキラしてますよね(笑)。
バイトをしていることから、おそらく高校生と思われる潤也は彼女持ち。
自分で稼いだお金で彼女とペアの指輪を買っちゃう好青年です。
東くんに劣等感を植え付ける要因のひとつなだけに、もっとこうイヤミったらしい奴を想像していたんですが、めちゃくちゃイイ奴でしたね。
体育大会で作ったであろうクラスTシャツを部屋着にしている点もリアリティあります(笑)。
実際は等身大の高校生らしい欠点もあるのでしょうが、東くんからみれば「非の打ちどころがない」存在なのでしょう。
本当は兄の実力や内面の豊かさを認めているけれど、「普通ぶってる」と斜に構えて捉えることで東くんは最後のプライドを保っているのかもしれませんね。
潤也くんに関してあえてひとつ気になる点を挙げるとするならば、お風呂に入りに行ったのにわざわざスマホを取りに引き返してきた点でしょうか。
なにか他人に見られては困る秘密があるのかも、というのは考え過ぎですかね。 年頃の高校生なので、単にスマホは片時も離したくないというだけかもしれませんが。
しずかちゃんの悪女化が止まらない
少しずつ様子がおかしくなっていたしずかちゃんですが、今回はあからさまに悪女でしたよね(笑)。
医者という裕福な家に育ち、お金に困っているわけでもないのにわざわざ働いて彼女へのプレゼントを買う兄への恨みつらみを吐く東くんに、しずかちゃんは「指輪取っちゃえばいいじゃん。そしたらきっとあの人ショックでバイトやめちゃうよ」と悪魔の囁き。
そしてダメ押しの「東くんならできそう」。
「どうしてできないの」と言われ続け、母親に落胆されてきた東くんにとって、まさに喉から手が出るほど言ってほしいセリフです。
それを的確に言っちゃうんだから、しずかちゃんの人心掌握センスはずば抜けていると言わざるを得ないでしょう。
結果的に、東くんは指輪を盗むことができませんでした。
「またできなかった」
落ち込む東くんでしたが、しずかちゃんは「なにふたりとも、ぼろぼろじゃん」と笑いかけてくれるのでした。
はじめて「できない」ことを否定されなかった東くんの目には大粒の涙が。
東ルート、完全攻略です。
まりな家に隠された伏線
冒頭では相変わらず口論しているまりなちゃんの両親。
娘をダシにして相手を責め立てている点、娘が目の前にいるのに構わず喧嘩している点、さらにタコピーが変身したことで明らかにこれまでのまりなちゃんとは様子が違うはずなのに、一切気づいていない点などから、両親がいかにまりなちゃんを見ていないかが分かります。
タコピーもタコピーで、まりなちゃんの両親が口論するさまを見て「毎日たくさんお話してとっても仲良しだっピよ」と相変わらず何も分かっていない様子。
本来ならここが「仲直りリボン」の出番なのですが、タコピーは状況が理解できていないためリボンを使うという発想に繋がりませんでしたね。
また、第4話でまりなちゃんママが初登場した際に「28℃設定」だったエアコンも、まりなちゃんパパが在宅している今回は「24℃設定」になっています。
まりなちゃん家には「SDGs」や「地球なんたらかんたら」といったポスターが貼られていることから、おそらくまりなちゃんママはエコ推進派なのでしょう。
しかし、エアコンの主導権をパパが握っている点から、まりなちゃんの両親の力関係が想像つきますね。
また、前回のパワーワード「タッセルってなんだよ!」についてですが、どうやら「タッセル」にもきちんとした意味合いがありました。
タッセルは旧約聖書の一書に記載があり、「淫行への戒め」として扱われています。また、一説によるとタッセルはラテン語で「留めるもの」を意味する「Tassau」に由来するともされています。
しずかちゃんママと不倫関係にあり、風俗通いをしているまりなパパに対する「淫行への戒め」。
それでも夫の心を繋ぎとめておきたいまりなママの「留めたい」気持ち。
単なるギャグと思われていた「タッセル」は、まりな家の状況を如実に表したアイテムだったと言えるでしょう。
そもそもタイトルにある「原罪」という言葉も、旧約聖書に登場する言葉ですので、タッセル以外にも旧約聖書に関する伏線が張られている可能性が考えられますね!
まりなちゃんは生きている?今後の展開は?
そんなまりなちゃんですが、今話のラストで地面からはみ出ていましたね。
色々なものをそのままの状態で保存しておける「思い出ボックス」に入れられ、東くんたちによって土の中に埋められていたはずのまりなちゃん。
まりなちゃんが地面から出てきてしまった理由として、以下の2つが考えられます。
①単に埋め方が甘かった
まりなちゃんを埋めた人物は明言されていませんが、状況的にしずかちゃん、東くん、タコピーの3人だと思います。
人ひとりが完全に埋まるサイズの穴を掘るのは思いのほか重労働と言えるでしょう。
私も、さすがに人間サイズは経験がないですが、亡くなった犬やウサギを埋めたことがありますが、ウサギサイズでもかなり大変でした。
つまり、小学生の東くんたちは頑張って隠したつもりでも、実際は雨や風、山の動物によってすぐに露出してしまう程度の穴だったという可能性は高いのではないでしょうか。
②「思い出ボックス」のバッテリー切れ
今話では「パタパタつばさ」が重量オーバーによってバッテリー切れを起こす描写がありました。
万能に思えるハッピー道具にも限界があり、少なくともバッテリーが切れると効力を失うことが判明したと言えます。
もし「思い出ボックス」も同じようにバッテリーが切れてしまったとしたらどうでしょう。
大きさを変えられる「思い出ボックス」ですが、バッテリーが切れたら元のサイズに戻ってしまうのではないでしょうか。
つまり、まりなちゃんが地面から出てきてしまったのは、「思い出ボックス」のバッテリーが切れたことで箱の大きさが元に戻ってしまったことが理由だと考えられます。
皆さんはどう思いますか?ぜひコメント欄で教えて下さいね!
今回は以上です!
それではまたお会いしましょう!
「タコピーの原罪」作者のタイザン5先生の読み切り紹介!
ちなみにタイザン5先生は過去に読切を発表しています。
「讃歌」「同人政治」「キスしたい男」「ヒーローコンプレックス」など、どれもタイザン5先生の特徴である秀逸な世界観と共感できる人間ドラマがめちゃくちゃ味わえる作品ばかりですのでぜひチェックしてください!
次回更新は1月21日(金)となります!

しずかちゃんたちの未来はどこにあるのか!
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