こんにちは!
水星の魔女考察班の兎丸です!
初の女性主人公が話題を呼んだアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。
皆さんは観ていますでしょうか?
1話の放送に先立って配信されたプロローグも、世界観がぎゅっとつまっていてめちゃくちゃ良かったですよね!
今回は、そんな「水星の魔女」のプロローグと本編の関係性について考察していきます。
エリクトとスレッタは本当に同一人物なのか?といった点にも踏み込んでいますので、ぜひ最後までお楽しみ下さいね!
本記事は8話までのネタバレを含みます。
それではいってみましょう!
【水星の魔女】プロローグと1話の関係性
はじめに、「そもそもプロローグってなに?」「1話との関係性はどうなってるの?」という人向けに簡単に説明してきます。
プロローグ
1話に先立って配信された、その名の通り本編のプロローグ的な内容のお話です。
ガンダム・ルブリスのテストパイロットであるエルノラ・サマヤは、繰り返す稼働実験の失敗に焦りを感じていました。
エルノラには技術者の夫と、4歳になる娘・エリクトがいました。
プロローグでは、ガンダムに使われる技術「GANDフォーマット」が人体に与える影響を懸念する「評議会」と、「GANDフォーマット」が人類の助けになると信じるエルノラたちの対立を描きます。
プロローグと1話の関係性
プロローグは、本編1話の12年前の出来事だと言われています。
プロローグに登場したガンダム「ルブリス」が「エアリアル」にそっくりなこと。
外見はもちろん、ガンビットと呼ばれる群体兵器システムを使ったシールドを持っている点もまったく同じです。
また、ガンダムと心を通わせた少女エリクトと、主人公スレッタの声や外見が酷似していること。
スレッタの婚約者・ミオリネの父であるデリングが、プロローグに若い姿で登場していること。
そして何より、公式で「本編の前日譚」と言われていることから、プロローグの内容は主人公スレッタの過去話だとされています。
ガンダムや主人公の名前が違うのは、生き残りだとバレないためではないかと言われていますね!
ガンダム・ルブリスは敵側にその姿や兵装を見られているため、姿と名前を変更し「ガンダム」ではない機体としてカモフラージュ。
エリクトの名前は、父親が死ぬ前に通信で「ハッピーバースデー、エリクト」と流してしまったため、まったく違う名前に改名した可能性があります。
そして月日が流れ、エリクトあらためスレッタは、ルブリスあらため「エアリアル」とともに学園の門を叩いたのです。
このことから、プロローグは主人公・スレッタの幼少期のお話だと言われていました。
【水星の魔女】スレッタとエリクトは別人?プロローグから1話までは20年以上経っていた?ガンダム・ルブリスとエアリアルは別の機体?
そんな悲劇の過去を描いたプロローグですが、実はスレッタの過去ではない可能性があります。
ここでは、プロローグの少女・エリクトと本編の主人公・スレッタの関係性について考察していきます。
結論から言ってしまうと、プロローグはスレッタが生まれるよりもずっと前の話であり、エリクトはスレッタの遺伝子上の母親ではないでしょうか。
エアリアルが「スレッタ」と呼んでいる
スレッタが学園に入る前までを書いた小説「ゆりかごの星」は、ガンダム・エアリアルの視点で展開します。
ここでエアリアルは幼い主人公を「スレッタ」と呼んでいます。
いくら改名する必要があったとはいえ、ガンダムまでもが改名後の名前で呼んでいるのは違和感がありますよね。
もちろん、エリクト→スレッタだと情報をインプットし直した可能性はあります。
ただ、この小説はエアリアルの視点で、エアリアルが語る内容ですので、どうしても改名後の名前で呼ぶことには「んん?」となってしまいます。
さらに、小説では6歳のスレッタが登場しますが「プロローグ」の出来事には一切触れられていません。
あれほど悲惨な出来事だったのに、一言も触れられていないのはちょっと違和感がありますよね。
このことから、スレッタ=エレクトではない可能性が考えられます。
デリングが老けすぎている
スレッタの婚約者であるミオリネの父・デリングは、実はプロローグにも登場しています。
1話ではグレーヘアーだったデリングですが、プロローグでは黒々とした頭髪の若々しい姿でした。
エリクトと主人公スレッタが同一人物だとするならば、プロローグから1話まで約12年の年月が流れたことになります。(エリクト当時4歳、スレッタは高専2年生のため)
仮にプロローグのデリングを30代だとすると、12年経過で42歳くらいになりますよね。
1話のデリングを見ると、40代にしてはいささか老けすぎのようにも見えます。
むしろ50~60代とかそこらへんのほうがしっくりくると思いませんか?
ひょっとしたら、プロローグから1話までは、12年よりも多くの時間が経っているのかもしれません。
ただ、ガンダムのキャラクターは年齢上に老けて見えるケースが少なくありませんので、一概に1話のデリングが老人だとは言い切れないのですが(笑)。
意味深な「お母さん」表記の理由
小説では、一貫してスレッタの母親を「お母さん」と呼んでいます。
先ほども言ったように、小説はガンダム・エアリアル視点で語られています。
エアリアルがルブリス(プロローグのガンダム)だとするならば、当然エルノラの名前も認識しているはずですよね。
さらに、小説が公開されたのはプロローグが配信された日よりもあとですので、視聴者的にも「お母さん」ではなく「エルノラ」と記載したほうがイメージしやすいのではないでしょうか?
それをせず、あえて「お母さん」という表記にしたのは何か理由があるはずです。
たとえば「お母さん」がエリクトだったらどうでしょう?
先ほど解説した「デリングの外見」を踏まえ、プロローグから1話まで12年よりも多くの年月が経過しているとするならば、当時4歳だったエリクトが成人していてもおかしくはいですよね。
「お母さん」の名前を隠しているのは、エリクトがスレッタの母親であることを隠すためではないでしょうか、
「お母さん」も「エアリアル」「スレッタ」と呼んでいる
小説の最後では、「お母さん」が、スレッタを学園に入れようとしていることをエアリアルに告げるシーンがあります。
このシーンは「お母さん」とエアリアルしかいないと明記されており、他に話を聞いている人はいないはずです。
そんな状況にもかかわらず「お母さん」は、「ルブリス」ではなく「エアリアル」と呼んでいます。
もし「お母さん=エルノラ」で「エアリアル=ルブリス」だとするならば、「お母さん」の本心が垣間見える大切なシーンでは、本来の名前である「ルブリス」と呼んでもおかしくないですよね。
むしろ「エアリアル」は、ガンダムだとバレないようにつけざるを得なかったニセモノの名前と言えます。
「自分の子ども」と言うほどルブリスを愛していたエルノラなら、二人きりのときは本当の名前で呼ぶのではないでしょうか?
また、同じ理由で娘を「スレッタ」と呼んでいる点も疑問が残ります。
見方によれば「お母さん」の独白とも受け取れるシーンで、改名後の名前を呼ぶのは変ですよね。
プロスぺラとスレッタには血の繋がりがない可能性
第3話にて、スレッタの母親はプロスぺラ(仮面の女性)であることが判明しました。
ただ、あくまで「戸籍上の母親」がプロスぺラというだけです。
スレッタとプロスぺラでは外見がまったく似ていませんし、仮にプロローグの少女=スレッタならば、母親もプロローグに登場した母親・エルノラでなくてはおかしいですよね。
エルノラとプロスぺラは髪の色も特徴的な眉毛も肌の色もすべてにおいて違います。
このことから、おそらくプロスぺラとスレッタには血の繋がりはないと考えられ、プロスぺラは「育ての親」になるのではないでしょうか。
スレッタはプロスぺラを実母だと認識している節がありますので、仮に二人が義理の親子関係にあるのならば、スレッタに物心がつく前に養子に迎えたことになります。
プロスぺラの真意は不明ですが、自然な見方をするならば、プロスぺラとスレッタの実母は志を同じくする同士であり、育児が困難になった実母の代わりにスレッタを育て上げた。という流れが妥当だと思います。
21年前の復讐
第6話にて、御三家のひとつ「ペイル社」の女性・ベルメリアがプロスぺラに対して「今さら21年前の復讐など」と発言しています。
公式サイトによれば、ベルメリアはヴァナディース機関の生き残りだとされています。
ヴァナディース機関は、プロローグで評議会に襲撃された組織ですね。
第7話では、プロスぺラも「21年前のヴァナディース事変」と言っており、プロローグは21年前の出来事という可能性が高まりました。
そうなった場合、プロローグから第1話までの経過年月は12年ではなく21年になりますよね。
エリクトが当時4歳ですので、今も生きていれば21年経過で25歳になっているはずです。
スレッタは高等専門学園2年生ですので、エリクト=スレッタだとすると明らかに年齢が合いません。
つまり、「21年前」がヴァナディース機関襲撃事件を指す場合、プロローグはスレッタが生まれるよりも前の出来事となり、エリクトとスレッタが同一人物という可能性は低くなります。
いっぽうで、プロローグから1話までに21年が経過している場合、エリクトは10歳でスレッタを生んだことになります。
このことから、エリクトがスレッタを生んだ可能性は低いでしょう。
しかし、外見的特徴からエリクトとスレッタに遺伝子的な関係があることは明白です。
ひょっとしたら、スレッタは幼いエリクトの遺伝子から人工的に作られた子どもなのかもしれませんね!
いずれにしろ、プロローグの少女=スレッタという可能性は低いのではないでしょうか。
スレッタは「ばあば」を知らない
第8話にて、「GAND医療」についての動画で話していた女性「カルド・ナボ」。
彼女はプロローグにも登場しています。
カルドは、プロローグの少女・エリクトから「ばあば」と呼ばれるほど慕われていました。
カルドを見たスレッタは「この人誰ですか?」と不思議そうにしていましたよね。
いくらなんでも「ばあば」と呼ぶほどに親密な間柄だったカルドを知らないのは不自然に思います。
もちろん、スレッタが記憶喪失という可能性も捨てきれません。
しかし、自然に考えればスレッタとカルドには面識がない=プロローグの少女ではない、という結論に至るのではないでしょうか。
以上の点から、プロローグはスレッタが生まれる前の話であり、エリクトがスレッタの遺伝子上の母親ではないかと予想してみました。
みなさんはどう思いますか?
今回は以上です!
それではまたお会いしましょう!
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コメント
「エリクトがスレッタを生んだとするならば、エリクトは10歳で出産したことになる」とのご指摘を受け、記事内容を一部修正しました。
元のコメントに不適切な言葉が含まれていたため、このような形での記述となりました。ご了承下さい。