こんにちは!
チェンソーマン考察班の兎丸です!
デンジの恋心と別れを描き、まるで一本の映画を見ているような感覚に陥るエピソードと言えば「レゼ編」ですよね!
レゼのあざとくも可愛い言動に「こんなん絶対好きになるやん…」と思ったのは私だけではないはず。
いっぽうで「レゼは結局なにがしたかったの?」と疑問に感じた人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなレゼの詳細や目的、本心について考察していきたいと思います!
それではいってみましょう!
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レゼ(爆弾の武器人間ボム)のプロフィール
レゼは長い前髪とリング付きのチョーカーが特徴的な少女です。
常に頬を赤く染めており、明るく朗らかで人当たりの良い性格をしています。
デンジとは、雨の日の電話ボックスで出会い、その人懐っこさからあっという間にデンジに恋心を抱かせました。
学校に行ったことのないデンジのために、二人で夜の校舎に忍び込むなど、大胆な一面も持ち合わせています。
夜のプールでは裸のままデンジに泳ぎを教えたり、お祭りデートに誘ったりと、デンジに対して積極的なアプローチをかけています。
その正体は爆弾の武器人間「ボム」であり、ソ連が国家に尽くすために造りあげた「モルモット」と呼ばれる刺客でした。
正体を明かしたあとはデンジと決別し、激しいバトルを繰り広げました。
戦い事態は引き分けのような形で終結します。
騙されていたと知ってもなお、「一緒に逃げよう」と誘うデンジに別れを告げ、一旦はひとりで逃亡しようとします。
逃亡のために新幹線へ乗り込む直前になって思い直し、デンジが待つカフェへと走りました。
しかし、デンジのもとへたどり着く前にマキマに見つかり、同行していた天使の悪魔の攻撃によって胴体を貫かれて死亡しました。
第1部のラストでは再登場しましたが、記憶を改ざんされたことでデンジとの思い出はなかったことになっています。
切ない…!
レゼ(爆弾の武器人間ボム)の強さ
レゼは首についたピンを引き抜くことで爆弾の武器人間に変身し、様々な能力を使用できるようになります。
作中では触れたものを爆発させたり、爆風を利用して空中を移動したりといった戦いかたを披露しました。
また、指先から火花を飛ばして遠くのものを爆破することも可能です。
デンジと同様に血を得ることで回復し、かりに死亡しても首のピンを抜けば変身と同時に復活します。
退魔2課との戦いで心臓と腸にカビを発生させられた際は、頭部を爆発させてカビが発生した体部分から分離させました。
さらに残った体部分は相手にしがみつかせて爆発させるなど、自らの能力を熟知しており、優れた応用力と判断力を持っています。
また、幼少期から人体実験や特殊な訓練を受けてきた背景から、高い格闘技術を有しています。
夜の校舎で台風の悪魔と契約したモヒカン男に襲われたときには、変身前だったにも関わらず瞬時に相手の腕を折り、背後から首をしめることでノーダメージで圧倒しました。
暴力の魔人と対峙した際には、暴力の魔人のマジ蹴りをたやすく防御しています。
暴力の魔人自身も「俺達よりずっと強い」と認めるほどの実力者といえるでしょう。
レゼ(爆弾の武器人間ボム)の目的や本心は?
そんなレゼですが、デンジを好きといいながら殺そうとしたり、すべて演技だったと発言したりと、結局なにをしたかったのか疑問に感じた人も多いのではないでしょうか?
ここではレゼの言動や作中の描写から、レゼの目的や本心について考察していきます。
結論から言ってしまうと、レゼは最初デンジを殺すつもりでしたが、デンジと自らの境遇を重ねるようになったことで決められた運命からの脱却を夢見たのではないでしょうか?
そう考える根拠が3つありますので、1つずつ解説していきますね。
レゼは任務を先延ばしにしていた
ひとつめの根拠は、レゼが任務を先延ばしにしていた可能性についてです。
さきほども解説したように、レゼの正体はソ連からの刺客です。
サンタクロースやクァンシなどと同様に、その目的はデンジの心臓だと考えられます。
これはレゼ自身が「デンジ君の心臓もらうね」と発言していることからもわかりますよね。
レゼとの戦いがきっかけとなりチェンソーマンの存在がおおやけになり、各国の刺客から狙われる事態に発展しました。
「レゼはなぜわざわざ心臓を欲しがる敵を増やすようなことをしたのか」というアキの質問に対しマキマさんは「デンジ君が私の手にさえなければいいってことだろうね」と発言していましたよね。
このことから、レゼの役割は心臓の奪取、もしくはマキマのもとから切り離すことだったと推察できます。
どちらにせよレゼはデンジと仲良くなる必要性はなかったと言えます。
心臓を手に入れるだけならば、はじめて出会った電話ボックスで不意をついて殺せば済む話ですよね。
このことから、レゼはなんからの理由から任務を先延ばしにしていた可能性が浮上します。
レゼは平凡な暮らしを求めていた
ふたつめの根拠は、レゼが平和を求めていることです。
レゼのセリフにはデンジに向けているようで、実はレゼ自身のことをさしているとも取れるものが存在しています。
たとえば夜の学校に侵入した際、レゼは学校にいっていないデンジに「16歳ってまだ全然子供だよ?普通は受験して部活頑張って友達と遊びに行って」と語りはじめました。
レゼの年齢は明かされていませんが、外見からはデンジとそう変わらないように見えますよね。
レゼのセリフは「モルモット」という自分自身の特殊な境遇にいだいている疑問とも捉えられます。
さらにレゼは「それなのにデンジ君は悪魔を殺したり殺されそうになったり、今いる公安っていう場所は本当に良い場所なの?」と、公安のいいなりになって悪魔を狩る生活を否定するような発言をしていました。
これは祖国に尽くすため数々の任務をこなしてきたであろうレゼ自身をさしているのではないでしょうか?
「田舎のネズミと都会のネズミ」の話にしても、レゼは危険で刺激的な都会の生活よりも、安全で平穏な田舎の暮らしを良しとしていました。
もちろん、すべてデンジを欺くための演技という可能性もありますが、実はレゼの本心だったと考えてもすじはとおりますよね。
つまりレゼは「モルモット」として任務をこなす日々に疑問をいだき、いつしか平和で当たり前の暮らしを夢見るようになったのではないでしょうか。
また、夜の学校でモヒカン男を返り討ちにした際にレゼが口ずさんでいたロシア語の歌にも、レゼの本心が隠されている可能性があります。
歌の内容は、ジェーンという女性と散歩や水族館デートをする、といったな何気ない平和な日々をつづった歌と言われています。
歌を歌うレゼは、それまでの頬を赤らめたかわいらしい表情から一変し「モルモット」としての淡々とした顔つきになっていますよね。
一見すると、演技をやめて刺客としての冷酷な姿に変わったように思えます。
いっぽうで、たとえ普通の生活を夢見ても、自分は争いごとから逃げられず、モヒカン男を倒したように刺客としての技術が身体に染み込んでしまっているということにむなしさを感じているようにも見えてきますよね。
そう考えると、レゼ編ラストの「デンジ君、ホントはね、私も学校いったことなかったの」というセリフも、もっとはやくにすべてを打ち明けていれば、ちがった未来が待っていたのかもしれない、という気持ちのあらわれなのかもしれません。
レゼはデンジを生き残らせようとしていた
みっつめの根拠は、レゼがデンジを育て、生き延びさせようとしていることです。
夜のプールにふたりで入ったとき、レゼはデンジに「デンジ君の知らないこと、できないこと、私が全部教えてあげる」と発言しました。
このときはデンジに泳ぎ方を教えただけでしたが、ほかにもレゼがデンジに物事を教える場面があります。
それは武器人間としての戦い方です。
戦いにおいてチェンソーマンのちからをうまく引き出せていないデンジに対し、レゼは「私達の戦い方ってのを教えてあげる」と発言しています。
戦いのさなか「応用ができていない」「自分の力を理解しなくちゃ」と、まるでデンジの潜在能力を引き出そうとしているようにも見えます。
心臓の奪取が目的ならデンジに強くなられると困るはずですよね。
実際にデンジはチェーンを活用したこれまでにない戦い方でレゼを捕縛しています。
その後、レゼもろとも海へダイブしましたが、これもレゼに泳ぎ方を教わっていなければ思いつかない作戦だったのではないでしょうか。
結果的にレゼはデンジに様々なことを教えたことが原因で任務を失敗したと言えるでしょう。
このように、レゼはあえてデンジを成長させようとしていたふしがあります。
つまり、レゼは本心ではデンジに生き残って欲しかったのではないでしょうか?
以上の3点から、レゼはデンジの境遇が自分と重なったことで、かねてから感じていた刺客としての生き方に懐疑的になり、デンジとともに「普通で当たり前な人生」を送ることを夢見るようになったと考えられます。
みなさんはどう思いますか?
せつない!!!!(二回目)
レゼ(爆弾の武器人間ボム)のまとめ
いかがでしたか?
作者の藤本タツキ先生いわく、デンジはマキマさんに母性を求めていた、とされています。
つまり、レゼはデンジにとって初恋の相手といっても過言ではないですよね。
モルモットとしての残忍な面が際立つレゼですが、実際はあたりまえの日常に憧れる、等身大の女の子だったのかもしれません。
チェンソーマン初のノベライズ「バディ・ストーリーズ」のあらすじ・みどころはこちら!
今回は以上です。
それではまた次回お会いしましょう!
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